【カウンセラーだより】日本野外教育学会で発表してきました!
6月16日~18日に開催された日本野外教育学会 20周年記念大会。
TOELのスタッフ陣も、運営補助スタッフとして参加してきました。
まいまいは、
「保護者のキャンプに対する心理的抵抗感と養育態度との関連について―保護者の不安干渉傾向に着目して―」
というテーマで口頭発表をしました。
小学生の子どもがテント泊キャンプをすることについて、
・保護者の方々は、主に自然環境や指導者に対する不安を持っていること。
・お父さんよりもお母さんの方が、キャンプに対する不安が大きいこと。
・キャンプを経験したことのある保護者よりも、経験したことのない保護者の方が、キャンプに対する不安が多いこと。
そのようなことを明らかにしてくれました。
また、ふゆりんは、
「子ども時代の組織キャンプ経験に関する自伝的記憶(1)-記憶特性質問紙を用いた検討-」
というテーマで発表しました。(写真がない…)
→発表抄録はコチラ
TOELのキャンプのような「組織キャンプ」と言われるキャンプに参加した子どもたちが、
大人になった時に、キャンプをどのような記憶として保持しているのか?その記憶はどんな意味を持つのか?という研究です。
・キャンプファイヤーや登山、野外炊事、そして仲間や指導者(カウンセラー)との交流の記憶が印象的な出来事として、大人になっても記憶に残ること
・登山などの達成体験や、指導者(カウンセラー)との関わりは、大人になった時に「その記憶から何かを学んだ」「その経験から影響を受けた」という評価に繋がりやすいこと
・キャンプ経験に対して、「その経験から影響を受けた」「その記憶から何かを学んだ」「重要な経験だった」と思うのは、年齢を重ねるごとに強くなっていくこと
・子ども時代にキャンプに参加した大人のうち、約2割にとっては「いい思い出」以上の意味を持たなかったが、約8割が、自身の変化や、リーダーシップやコミュニケーション能力の向上、自然環境の見方の変化など、キャンプの経験から何らかの良い影響を受けていること。
などの内容を発表しました。
また、TOELのスキーキャンプを題材に、
スキーキャンプ中の活動の構造を、研究所の先生が調べて発表してくださりました。
TOELは、実践だけでなく、研究も頑張っていきたいと思います!
投稿:「キャンプの効果は直後だけではなく、大人になってからも出てくる」ことを主張したいふゆりん